「ITパスポートと簿記3級、どっちが取りやすいの?」「どちらを先に受ければいい?」という方に向けて、2つの資格の難易度・合格率・勉強時間を比較して解説します。どちらも入門レベルの国家資格・公的資格で、独学で合格を目指せる点は共通しています。ただし難しさの種類が違うため、自分の得意不得意に合わせて選ぶことが大切です。
- ITパスポートと簿記3級の難易度・合格率・勉強時間の比較
- 難しさの種類の違い
- どちらを先に受けるべきかの判断基準
- 2つの資格を組み合わせるメリット
ITパスポートと簿記3級の基本比較
| 比較項目 | ITパスポート | 簿記3級 |
|---|---|---|
| 分類 | 国家資格(IT) | 公的資格(会計) |
| 出題内容 | IT・経営・セキュリティなど3分野 | 商業簿記(仕訳・財務諸表) |
| 試験形式 | 4択100問のみ(マークシート) | 記述・選択の3大問 |
| 合格率 | 約50% | 約40〜50%(ネット試験) |
| 勉強時間の目安 | 100〜150時間 | 約100時間 |
| 受験方法 | CBT方式(随時受験) | ネット試験(随時)または統一試験(年3回) |
| 受験料 | 7,500円(税込) | 3,300円(税込) |
合格率・勉強時間はほぼ同程度で、客観的な難易度はほぼ同等です。ただし難しさの種類が異なるため、人によって体感の難易度は大きく変わります。
難しさの種類の違い
ITパスポートの難しさ
ITパスポートの難しさは「出題範囲の広さと用語の多さ」にあります。
- ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3分野から100問が出題
- AI・セキュリティ・ネットワークなど専門用語が多い
- 暗記だけでなく「意味を理解する」ことが必要
- IT未経験者はテクノロジ系の用語になじみがなく、最初は難しく感じる
すべて4択のマークシートのため「書けない」ことによる失点はなく、理解が深まれば安定して得点できる試験です。社会人経験があるとストラテジ系(経営・マーケティング)が取り組みやすく、社会人の合格率が学生より高い傾向があります。
簿記3級の難しさ
簿記3級の難しさは「仕訳という独特の考え方に慣れるまで」にあります。
- 借方・貸方のルールが最初はとっつきにくい
- すべて4択ではなく、記述式(入力)問題があるため「書けないと得点できない」
- 計算ミスが失点に直結する
- 第3問(精算表・財務諸表)は手順を覚えないと時間内に解けない
一方で、仕訳のルールさえ身につけば問題のパターンが決まっているため、練習量で点数が安定してくる試験です。最初の2週間が最もつらく、そこを乗り越えると一気に学習がスムーズになります。
どちらが取りやすいかは「得意分野」次第
| 向いている人 | おすすめ |
|---|---|
| 数字・計算が苦手・記述式が苦手 | ITパスポート |
| ITや専門用語の暗記が苦手 | 簿記3級 |
| 社会人経験があり経営知識がある | ITパスポート(ストラテジ系が有利) |
| コツコツ問題演習が得意 | 簿記3級 |
| 受験料を抑えたい | 簿記3級(3,300円) |
| 受験日を自由に選びたい | どちらもCBT・ネット試験で随時可能 |
「数字が苦手・計算問題が嫌い」という方にはITパスポートの方が取り組みやすいです。一方「暗記が苦手・文字ばかりの勉強が続かない」という方には、実際に手を動かして問題を解く簿記3級の方が向いているかもしれません。
どちらを先に受けるべきか
就職・転職が目的なら簿記3級を先に
事務職・経理補助・パートの求人では「簿記3級程度の知識がある方」という条件の求人が多く存在します。就職・再就職を目的にするなら簿記3級の方が求人への即効性があります。
ITスキルを証明したいならITパスポートを先に
会社でIT資格取得を推奨されている場合や、DX推進・デジタル化の流れに対応したスキルをアピールしたい場合はITパスポートが向いています。
両方取るならITパスポート→簿記3級の順もあり
ITパスポートのストラテジ系(経営・マーケティング)で学ぶ知識は、簿記3級の学習にも役立つ部分があります。ITパスポート取得後に簿記3級に進む流れは無理がなくスムーズです。
2つの資格を組み合わせるメリット
ITパスポートと簿記3級のダブルライセンスは「ITの知識」と「お金の知識」を両方持つことを証明できます。
デジタル化が進む現代において、ITリテラシーと会計の基礎知識の両方を持つ社会人は、どの職種でも一定の評価を受けやすいです。特に事務職・管理部門・経理部門で働きたい方には有効な組み合わせです。
まとめ
ITパスポートと簿記3級はどちらも合格率・勉強時間がほぼ同等の入門資格です。ITパスポートは「出題範囲の広さと用語の多さ」、簿記3級は「仕訳という独特の考え方への慣れ」が難しさの本質で、向き不向きによって体感の難易度は人それぞれです。就職・転職でのアピールを重視するなら簿記3級、ITスキルの証明を優先するならITパスポートから始めましょう。各資格の詳しい勉強法については、以下の記事も参考にどうぞ。


