英検とTOEIC、社会人はどっちを先に受けるべき?違いと選び方を解説

比較

「英語の勉強をしたいけど、英検とTOEICどっちを受ければいいの?」と迷っている社会人・主婦の方に向けて、2つの試験の違いと選び方を解説します。どちらが正解というわけではなく、目的によって向いている試験が異なります。ポイントを整理して自分に合った方を選びましょう。

ポイント

  • 英検とTOEICの違い
  • 社会人・主婦にはどちらが向いているか
  • 目的別のおすすめの選び方
  • 英検を先に受けるメリット・TOEICを先に受けるメリット

英検とTOEICの基本的な違い

まず2つの試験の基本情報を比較しましょう。

比較項目英検TOEIC(L&R)
運営公益財団法人日本英語検定協会一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会
測る技能4技能(読む・聞く・書く・話す)2技能(読む・聞く)
試験の形式合格・不合格(級ごと)スコア(10〜990点)
対象レベル自分のレベルに合った級を選べる全員が同じ問題を受験
有効期限なし(生涯有効)実質2年(2024年度から公式に設定)
受験料(目安)準2級:8,400円・2級:9,400円7,810円
試験回数年3回(S-CBTは随時)月1〜2回

最大の違いは「測る技能の数」と「結果の示し方」です。英検は4技能すべてを測り合否が出るのに対し、TOEICはリスニングとリーディングの2技能のみでスコアが出ます。

英検とTOEICが得意なこと・不得意なこと

英検が得意なこと

  • 4技能(特にライティングとスピーキング)をバランスよく伸ばせる
  • 自分のレベルに合った級から段階的に挑戦できる
  • 合格という明確な目標が立てやすい
  • 資格として永続的に有効

英検が不得意なこと・デメリット

  • 海外での認知度はTOEICより低い
  • 不合格になるとスコアも残らない
  • ビジネス英語に特化していない
  • 転職・採用基準としてTOEICを指定する企業が多い

TOEICが得意なこと

  • ビジネスシーンに直結した英語が身につく
  • スコアで英語力が数値化され、昇進・転職でアピールしやすい
  • 国際的な認知度が高い
  • スコアが出るため、不合格がなく受験しやすい

TOEICが不得意なこと・デメリット

  • リスニング・リーディングのみのため、ライティング・スピーキングは伸ばせない
  • 時間内に解き切るスピードが求められ、英語が苦手な人には難しく感じやすい
  • スコアの有効期限が実質2年のため、定期的に受け直す必要がある

英検は意味ない?と言われる理由

社会人の場合、「英検は意味ない」という声もあります。理由として挙げられるのは、次の3つです。どれも一面ではありますが、受ける前に知っておくと、目的と合っているかを確かめられます。

社会人の英語力の基準にはTOEICが使われやすい

採用や昇進で英語力を見るとき、TOEICのスコアを基準にする企業は少なくありません。合否で示す英検より、点数で示すTOEICのほうが、仕事の場では英語力の程度が伝わりやすくなります。転職や昇進で英語力を示すことが目的なら、この理由は当てはまります。

合格しても話せるとは限らない

英検2級に合格していても、英語で会話ができるとは限りません。試験の対策と会話の力は別のもので、これは英検に限らず、どの英語の試験にも共通します。

準2級・3級は仕事の場で評価されにくい

社会人が履歴書に書いて評価されやすいのは、一般に2級以上とされています。準2級や3級は、就職や転職で英語力を示す材料にはなりにくい面があります。

反対に、英語を基礎から学び直したい方や、書く・話す力まで身につけたい方にとっては、これらの理由はあまり当てはまりません。英検は合格した級に有効期限がなく、今の力に合った級から一段ずつ上がれます。

社会人・主婦はどちらを先に受けるべきか

転職・昇進・ビジネスでのアピールが目的ならTOEIC

企業の採用基準や昇進要件としてTOEICスコアを採用しているケースが多いです。就職・転職活動で英語力をスコアでアピールしたい場合はTOEICが直結します。まずは600点、できれば730点以上を目標にするのが一般的です。

英語を基礎から学び直したい・4技能を身につけたいなら英検

英語の基礎が不安な方や、ライティング・スピーキングを含めた4技能をバランスよく鍛えたい方には英検が向いています。自分のレベルに合った級から始められるため、英語が苦手な方でも取り組みやすいです。

育児中・主婦で英語を学び直したいなら英検準2級から

育休中や主婦の方が英語を学び直す目的で試験を受けるなら、英検の方が取り組みやすいです。理由は3つあります。

まず合格という明確な目標が立てやすく、モチベーションが維持しやすいこと。次にS-CBT方式(随時受験)を使えば自分のスケジュールに合わせて受験できること。そして資格が永続的に有効なため、子育てが落ち着いてから就職活動に使える点です。

社会人が英検を受ける場合、準2級・2級あたりから始めるのが一般的です。

英検を先に受けるメリット

英語初心者の社会人・主婦が英検を先に受けることで得られるメリットがあります。

英検で基礎力と4技能を固めてからTOEICに移行することで、TOEICの学習効率が上がり600点以上も現実的な目標になります。英語の土台がない状態でTOEICから始めると、時間内に解き切れず「全然わからなかった」という挫折感を味わいやすいです。

TOEICを先に受けるメリット

一方でTOEICから始めることが向いている場合もあります。

  • 会社でTOEICスコアの提出を求められている
  • すでに英語の基礎知識がある(英検2〜3級レベル)
  • ビジネス英語に特化して学びたい

TOEICはスコアが出るため不合格がなく、勉強の成果がスコアの伸びとして見えやすい点がモチベーション維持に役立ちます。

まとめ:目的で選ぶのが正解

目的おすすめ
転職・昇進でスコアをアピールしたいTOEIC
英語を基礎から学び直したい英検(準2級〜2級)
4技能をバランスよく鍛えたい英検
育休中・主婦で将来の再就職に備えたい英検(永続有効のため)
すでに英語の基礎があり即効性が欲しいTOEIC

英検とTOEICはどちらが優れているというわけではなく、目的によって向いている方が異なります。英語が苦手・初心者の方は英検から基礎を固め、その後TOEICにステップアップするルートが最も効率的です。英検準2級の詳しい勉強法については、以下の記事も参考にどうぞ。

英検準2級の難易度|合格に必要なスコアと3級・2級との差英検準2級は高校中級程度。合格率は公表されておらず、合否は英検CSEスコアで決まります。一次は1800点満点で1322点、二次は600点満点で406点が合格基準。技能ごとに600点ずつ配分され、各技能6割程度の正答が目安です。