「簿記3級とFP3級、どっちから受ければいいの?」「両方取りたいけど同時受験できる?」という方に向けて、2つの資格の違いと受ける順番の選び方を解説します。どちらもお金に関する入門資格ですが、学ぶ内容の方向性が異なります。目的に合った方を先に取ることが合格への近道です。
- 簿記3級とFP3級の違い
- 難易度・合格率・勉強時間の比較
- どちらを先に受けるべきかの判断基準
- 同時受験(ダブル受験)はできるか
- 2つの資格を組み合わせるメリット
簿記3級とFP3級の違い
どちらも「お金に関する資格」ですが、学ぶ内容の方向性が大きく異なります。
| 比較項目 | 簿記3級 | FP3級 |
|---|---|---|
| 学ぶ内容 | 会社のお金の流れ(企業会計) | 個人のお金の知識(家計・保険・年金・税金) |
| 出題範囲 | 商業簿記(仕訳・財務諸表) | ライフプランニング・保険・税金・不動産・相続など6分野 |
| 試験形式 | 筆記(記述・選択) | 学科試験+実技試験(選択) |
| 合格率 | 約40〜50%(ネット試験) | 約70〜85% |
| 勉強時間の目安 | 約100時間 | 約80〜100時間 |
| 受験方法 | ネット試験(随時)または統一試験(年3回) | 年3回(学科・実技) |
| 受験料 | 3,300円(税込) | 6,000円(税込) |
一言で表すと、簿記3級は「会社のお金を記録・管理する技術」、FP3級は「個人の人生とお金を設計する知識」です。
難易度・合格率の比較
合格率を比べると、FP3級(約70〜85%)の方が簿記3級(約40〜50%)より明らかに高いです。勉強時間の目安はほぼ同程度ですが、難易度はFP3級の方が取り組みやすいといえます。
ただし難しさの種類が違います。簿記3級は「仕訳のルールに慣れるまでの独特の難しさ」があり、最初の2週間が最も難しく感じる試験です。一方FP3級は「6分野にわたる広い出題範囲を覚える」ことが求められます。
どちらを先に受けるべきか
簿記3級を先に受けるのがおすすめな人
- 経理事務・会計系の仕事への転職・再就職を目指している
- 副業や個人事業主として確定申告の知識が必要
- 会社の数字・決算書を読めるようになりたい
- 就職・転職活動でアピールできる資格が欲しい
就職・転職市場では簿記の方が求人への応用がしやすいです。「簿記3級程度の知識がある方」という求人は経理補助・事務職パートに多く存在します。
FP3級を先に受けるのがおすすめな人
- 家計管理・保険の見直し・老後の資金計画などに活かしたい
- 育児中で保険・年金・税金の知識を身につけたい
- 合格率が高い試験で成功体験を積んでから次に進みたい
- 金融・保険業界への就職を目指している
FP3級は生活に直結する知識が身につくため、子育て中の主婦や育休中の方には特に実用的です。保険の見直し・住宅ローン・教育費・老後資金など、日常的に役立つ場面が多いのが特徴です。
「どちらが先でも正解」という考え方もある
簿記3級とFP3級の必要な勉強時間はほぼ同じで、どちらを先に取っても知識は独立しています。強いて言えば「先に簿記3級を取ってからFP3級に進む」と、簿記で学んだ財務諸表・減価償却の知識がFP2級で役立つという流れが自然です。
同時受験(ダブル受験)はできるか
簿記3級とFP3級の同時受験は、試験日程上は可能ですが注意が必要です。
簿記3級は統一試験が年3回(6月・11月・2月)、FP3級も年3回(5月・9月・1月)実施されています。試験日が重なるケースもありますが、同じ日に両方の試験会場を移動して受験するのは現実的に難しい場合があります。
ネット試験を活用する方法:簿記3級のネット試験は随時受験できるため、FP試験の前後の時期にネット試験で簿記3級を受験する方法が現実的です。片方ずつ集中して対策する方が合格率は上がります。
2つの資格を組み合わせるメリット
簿記3級とFP3級の両方を持つことで相乗効果が生まれます。
簿記3級(会社のお金)+FP3級(個人のお金)の組み合わせは、お金に関する知識を会社・個人の両面からカバーできる強みがあります。
具体的には「簿記3級で決算書の読み方を理解→FP2級で法人税や事業継承の知識を深める」という学習の流れが自然なため、将来的に両方の上位資格を目指す方にはダブルライセンスが効率的です。
まとめ
簿記3級とFP3級はどちらも独学で取り組みやすい入門資格です。再就職・経理系の仕事を目指すなら簿記3級を優先し、家計管理や保険・年金の知識を身につけたいならFP3級から始めるのが向いています。どちらを先に受けるかは目的次第で、順番に取得すれば相乗効果も期待できます。各資格の詳しい勉強法については、以下の記事も参考にどうぞ。

