漢検3級の勉強法|過去問で今の点を測ってから、問題集1冊を回す順番
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勉強の順番というと、「テキストを最初から最後まで1周して、それから過去問」と考える方が多いかもしれません。漢検3級では、この順番だと時間の使い方がずれやすくなります。4級までの漢字が身についている方なら、3級の範囲の多くはすでに読めるからです。では、どこから手をつけると、限られた時間を点の取れない所に回せるのでしょうか。
ポイント
最初に過去問を1回分解いて、合格ラインの140点まであと何点かを測ります。次に問題集1冊で、満点の半分を占める書き取り・読み・同音同訓異字から固め、仕上げに過去問を3〜5回分、時間を計って解きます。試験まで2週間を切っているなら、範囲を広げず、この3分野と過去問の解き直しに絞ります。
最初に過去問を1回分解いて、140点との差を測る
最初にやるのは、テキストを開くことではなく、過去問を1回分解くことです。公式サイトでは直近1回分の問題と標準解答が公開されていて、無料で解けます。
合格ラインは200点満点の70%程度、つまり140点前後です。解いてみて、140点との差と、どの分野で落としたかを書き出します。この差が、このあとの勉強の量を決めます。
- 差が小さい(あと20点ほど):問題集は苦手な分野だけに絞り、早めに過去問の解き直しへ進めます
- 差が大きい(100点に届かない):書き取りの点が大きく足りないことが多く、問題集を1冊ひととおり回す時間を見ておきます
1回目の点が低くても、そこで受ける級を下げると決める必要はありません。ただ、読みでも点が取れず、4級の範囲の漢字から怪しいと感じたなら、4級から受けるかを比べておくと迷いが減ります。
漢検3級と4級のレベルの違い|3級は中学卒業程度、大人は3級からが基本漢検3級のレベルは中学校卒業程度、4級は中学校在学程度です。合格ラインと検定時間は同じで、違うのは漢字の範囲と四字熟語・部首の難しさ。中学を卒業した大人なら3級からが基本で、4級から固めたほうがいい人の目安もまとめました。
問題集1冊で、配点の大きい3分野から固める
教材は、分野別に問題が並んだ問題集かテキストを1冊にします。何冊も買うより、1冊の中で間違えた問題に印をつけて、解けるまで戻るほうが、同じ時間で解き直せる回数が増えます。
進める順番は、配点で決めます。読み(30点)・同音同訓異字(30点)・書き取り(40点)の3分野で100点、満点の半分です。落とせるのは60点までなので、この3分野が固まれば、残りの分野で多少落としても合格ラインに届きます。
3分野の中でも、時間をいちばん多く回すのは書き取りです。読める漢字でも、手で書くと字が出てこないことはよくあります。書き取りは2点×20問で1問が重いうえに、くずした字や乱雑な字は採点の対象外になるので、実際に書いて答え合わせをする練習でしか点が上がりません。
四字熟語・対義語類義語・熟語の構成(各20点)は、3分野の次に進めます。四字熟語は覚える語の数が多いので、3分野と並行して1日に少しずつ進めておくと、直前に詰めこまずに済みます。どんな四字熟語がどう出るかは、次の記事で例をまとめています。
漢検3級の四字熟語|二字を書く出題形式と例の一覧漢検3級の四字熟語は、文中の四字熟語のうち二字をカタカナから漢字に直して書く問題で、2点×10問の20点です。4級は一字、準2級は一字の書き取りと意味の選択。公式の問題例に出た10語と、例の一覧を意味つきでまとめました。
部首・誤字訂正・漢字識別・送りがな(各10点)は、問題集の範囲をひととおり解けば足ります。ここに時間をかけるより、3分野の取りこぼしを減らすほうが点につながります。
仕上げに過去問を3〜5回分、時間を計って解く
問題集をひととおり終えたら、過去問に戻ります。今度は本番と同じ60分を計って解き、採点して分野ごとの点を書き出します。
目安は3〜5回分です。2回目以降に同じ分野で落としているなら、そこは問題集に戻って解き直します。新しい問題集を買い足すより、間違えた問題を解けるまで戻るほうが、点の伸びが見えやすくなります。
別の回でも140点を続けて超えるようになれば、本番でも合格ラインを狙える位置にいます。過去問の解き方と、点数が伸びないときの見直し方は次の記事にあります。
漢検3級の過去問|自己採点の基準と、点が伸びないときの見直し方漢検3級の過去問は、公式サイトで最新1回分の問題と標準解答が無料で手に入ります。200点のうち130点は手書きの記述なので、公式の採点基準で厳しめに自己採点し、分野ごとの失点から見直す所を決めます。
試験までの残りで変わる組み立て
ここまでの順番は同じでも、試験までの残りの期間で、各段階にかけられる時間が変わります。勉強時間の目安は合わせて40〜50時間です。
| 試験までの残り | 組み立て |
|---|---|
| 2か月以上 | 前半で問題集を1冊ひととおり、後半で過去問を3〜5回分。最後の1週間は解き直しだけにする |
| 1か月前後 | 問題集は3分野と四字熟語に絞り、2週目の終わりから過去問を始める |
| 2週間以内 | 新しい問題集には手を出さず、過去問と、間違えた問題の解き直しだけにする |
「1日で受かる方法」を探している方もいると思います。1日で合格ラインに届くのは、最初の過去問で140点まであと少し、という方くらいです。その場合でも、やることは同じで、落とした分野の問題を解き直してから、もう1回分を時間を計って解きます。100点に届かない状態から1日で40点以上を埋めるには、書き取りの量が足りません。その場合は、次の検定日やCBTの日程に合わせて計画を立て直すほうが確実です。
1日に取れる時間ごとの期間の目安は、次の記事で見積もれます。
漢検3級の勉強時間は40〜50時間|1日1時間なら約2ヶ月で合格ライン漢検3級の勉強時間の目安は40〜50時間。1日1時間なら約2ヶ月、1日2時間なら約1ヶ月で合格ラインに届きます。漢字の得意・苦手別の目安と、試験日から逆算する計画の立て方もまとめました。
まとめ
漢検3級の勉強は、過去問で今の点を測るところから始めます。140点との差がわかれば、問題集1冊のうちどこに時間を回すかが決まり、多くの場合それは書き取りです。問題集で3分野を固め、仕上げに過去問を時間を計って解き、140点を続けて超えるところまで進めます。
試験までの残りが短いほど、やることを増やすより、過去問と解き直しに絞るほうが点につながります。教材選びで迷っている方は、問題集の選び方も確かめておくと、最初の1冊で迷わずに済みます。
漢検3級におすすめの参考書・問題集5選【選び方も解説】漢検3級のおすすめ参考書・問題集5選を紹介します。公式の過去問題集・漢字学習ステップから旺文社・高橋書店・成美堂出版まで、漢字力別の選び方と組み合わせ方・買う前の注意点もまとめました。

