漢検3級に落ちたら|分野別の配点表と次の検定までの組み立て

漢検

落ちたとわかると、まず「どれくらい足りなかったのか」が気になります。漢検3級の合格ラインは200点満点の70%程度で、あと5点の不合格と、40点足りない不合格では、次にやることがちがいます。点差と、どの分野で落としたかは、検定結果通知と手元の問題用紙でわかります。そのうえで残るのは、次をいつ、どの方式で受けるかです。

ポイント

合格ラインは200点満点の70%程度(140点)なので、落とせるのは60点ほどです。検定結果通知で一問ごとの正誤を問題用紙と照らし合わせ、どの分野で何点落としたかを先に確かめます。立て直しは、配点が40点ある書き取りと、失点の大きかった分野からです。

結果が届くまでの流れと、その間にできること

公開会場で紙の検定を受けた場合、結果は段階的にわかります。

時期の目安わかること
検定日の約5日後標準解答が漢検ホームページに出る
検定日の約30日後漢検ホームページで合否を確かめられる
検定日の約40日後検定結果通知と標準解答が郵送で届く

検定結果通知は、合格でも不合格でも届きます。一問ごとの正誤がわかるので、持ち帰った問題用紙と照らし合わせれば、どの問題をまちがえたかを自分で確かめられます。得意・苦手な分野を示すレーダーチャートもついています。

合否を待つあいだも、手は打てます。標準解答が出たら、問題用紙に残した自分の答えと照らして、分野ごとにおおよその点を出しておきます。問題用紙に答えを書き残していなかった場合は、結果通知が届くまで待つことになります。

CBTは検定日の約10日後、漢検オンラインは約14日後に、マイページで検定結果通知のPDFが出ます。紙の検定より早く、失点の分析に入れます。

失点を分野別の配点に当てはめる

漢検3級の配点は、次のようになっています(公式の問題例による。毎回すべての分野から出るとは限りません)。

分野配点問題数
読み30点1点×30問
同音・同訓異字30点2点×15問
漢字識別10点2点×5問
熟語の構成20点2点×10問
部首10点1点×10問
対義語・類義語20点2点×10問
漢字と送りがな10点2点×5問
四字熟語20点2点×10問
誤字訂正10点2点×5問
書き取り40点2点×20問

結果通知の正誤から分野ごとの得点を出し、この表の横に書きこんでみてください。配点に対して何割取れたかを並べると、失点の大きい分野がはっきりします。

いちばん配点が大きいのは書き取りの40点です。読めるのに書けない漢字が多いと、ここで大きく落とします。公式の採点基準では、筆画を正しく、はっきり書いた字だけが採点の対象で、くずした字や乱雑な字は対象外です。目で見て覚えただけの漢字は、本番で正しく書けないことが少なくありません。

一方、部首・漢字識別・誤字訂正は、それぞれ10点です。苦手でも、ここだけで合否が分かれることは多くありません。対義語・類義語、熟語の構成、四字熟語はそれぞれ20点あり、3つ合わせると60点になります。後回しにしたまま本番を迎えると、落とせる60点をこの3分野だけで使い切ってしまうこともあります。

次はいつ、どの方式で受けるか

公開会場の紙の検定は、年3回です。2026年度は6月21日・10月18日・2月14日で、10月に落ちた方の次の機会は2027年2月14日です。申し込みは2026年12月4日から2027年1月10日までで、紙の合否がわかる11月中旬ごろより後に始まります。

合否がわかってから2月14日までは、約12週間あります。1日30分でも、合わせて40時間ほどになります。2回目は範囲を一から進め直す必要はなく、失点の大きかった分野にしぼれます。結果を待たずに、標準解答で出したおおよその点から始めれば、さらに1か月ほど早く動けます。

2月まで待たずに受け直す方法もあります。漢検CBTはテストセンターで日程を選んで受けられ、漢検オンラインは自宅などでタブレット端末を使って毎週日曜日に受けられます。漢検の公式サイトも、CBTを選ぶ例として「前回不合格だった級にすぐにチャレンジしたい」場合を挙げています。

項目3級
検定料(税込)・紙(公開会場)4,200円
検定料(税込)・CBT3,800円
検定料(税込)・オンライン3,800円

3級の検定料は、紙の検定よりCBT・オンラインのほうが400円安くなっています。結果も約10〜14日でわかるので、受けてから次の手を考えるまでの間が短くなります。

立て直しの進め方

1. 前回の失点を分野ごとに出す

上の配点表に、前回の得点を書きこみます。140点まで何点足りなかったか、どの分野で何点落としたかを、数字で出しておきます。

2. 失点の大きい分野から補強する

書き取りが弱かった場合は、紙に書く練習を毎日少しずつ入れます。読みの確認はアプリでもできますが、書き取りは手で書かないと身につきません。対義語・類義語や四字熟語のように、語を知らないと答えられない分野は、問題集の該当する章をくり返します。得意な分野は、確かめる程度でかまいません。

3. 過去問で140点を超えるか確かめる

弱点の補強が終わったら、時間を計って過去問を解きます。1回だけ140点を超えても、次の回で下がるなら、まだ安定していません。2〜3回続けて超えられるかを目安にします。

過去問をいつから、何回分解くかは、次の記事にまとめています。

漢検3級の過去問|自己採点の基準と、点が伸びないときの見直し方漢検3級の過去問は、公式サイトで最新1回分の問題と標準解答が無料で手に入ります。200点のうち130点は手書きの記述なので、公式の採点基準で厳しめに自己採点し、分野ごとの失点から見直す所を決めます。

まとめ

落ちたあとに最初に確かめるのは、140点まで何点足りなかったかと、どの分野で落としたかです。あと10点前後なら失点の大きい分野にしぼり、30点以上足りなかったなら4級までの漢字から確かめ直します。次の公開会場は2027年2月14日で、合否がわかってから約12週間あります。それより早く受け直したい方は、CBTやオンラインも選べます。

どの分野をどの順番で固めるかは、勉強法の記事で全体の流れを確かめられます。

漢検3級の勉強法|過去問で今の点を測ってから、問題集1冊を回す順番漢検3級の勉強は、過去問を1回解いて140点との差を測る→問題集1冊で書き取り・読み・同音同訓異字を固める→過去問を3〜5回分解く、の順番で進めます。試験まで2週間を切ったときの組み立ても。 漢検3級におすすめの参考書・問題集5選【選び方も解説】漢検3級のおすすめ参考書・問題集5選を紹介します。公式の過去問題集・漢字学習ステップから旺文社・高橋書店・成美堂出版まで、漢字力別の選び方と組み合わせ方・買う前の注意点もまとめました。