「簿記3級の試験に電卓は必要?」「どんな電卓を選べばいい?」という方に向けて、電卓の選び方と試験での使い方のコツを解説します。結論からいうと、簿記3級には普通電卓で十分です。ただし試験に持ち込めない電卓もあるため、購入前に確認が必要です。
- 簿記3級に電卓が必要な理由
- 試験に持ち込めない電卓の種類
- 電卓を選ぶときのポイント
- 試験で役立つ電卓の使い方
- 2級以上を目指す場合の電卓選び
簿記3級に電卓は必要?
結論からいうと、電卓は必須です。
簿記3級の試験では億単位の金額を扱う問題も出題されます。1の位まで正確に計算することが求められるため、手計算では時間がいくらあっても足りません。試験会場では計算用紙が配られますが、筆算だけで対応するのは現実的ではありません。
勉強中から電卓を使って練習しておくことで、本番での操作ミスを減らせます。試験直前に初めて電卓を触るのではなく、問題集を解くたびに電卓を使う習慣をつけておきましょう。
試験に持ち込めない電卓
日本商工会議所の規定により、以下の機能がある電卓は試験会場への持ち込みが禁止されています。
持ち込み禁止の機能
- 印刷機能(プリンター付き電卓)
- 辞書機能(文字入力を含む)
- メロディー機能
- プログラム機能(関数電卓・売価計算・原価計算等の公式記憶機能がある電卓)
持ち込みOKの機能
- 日数計算・時間計算・換算・税計算・検算(音の出ないものに限る)
- メモリー機能(M+・M-・MR等)
- GTキー(グランドトータル)
- 「00」「000」キー
スマートフォンの電卓アプリは使用不可です。必ず物理的な電卓を持参してください。
電卓を選ぶときのポイント
①12桁表示のものを選ぶ
簿記3級なら10桁でも対応できますが、将来的に2級・1級や経理の仕事に使うことを考えると12桁表示のものがおすすめです。12桁あれば億単位の計算にも余裕で対応できます。
②早打ち対応(キーロールオーバー機能)
キーロールオーバー機能とは、前のキーから指が離れる前に次のキーを押しても正しく認識される機能です。入力が速くなると、この機能がないとタイプミスが増えます。「2キーロールオーバー」以上のものを選ぶと安心です。
③サイズは中型以上
小型の電卓はキーが小さすぎてミスタッチが増えます。手の大きさに合った中型〜大型(横幅10cm以上が目安)を選びましょう。
④シャープかカシオのどちらかを選ぶ
電卓はメーカーによってキーの配列が異なります。シャープとカシオが簿記用電卓のシェアの大半を占めており、どちらも試験対応の製品ラインが充実しています。マイナーメーカーは廃番になったとき同じ製品を買い直せないリスクがあるため、シャープかカシオを選ぶのが無難です。
⑤3級だけなら安い電卓でOK
簿記3級の合格だけが目的なら、2,000円以下の普通電卓で十分です。将来的に2級・1級・税理士・公認会計士を目指すなら、最初からシャープEL-G37(約5,000〜6,000円)のような高機能モデルを買っておくと長く使えます。
試験で役立つ電卓の使い方
「00」キーを活用する
「00」キーを使うと、大きな数字の入力が素早くできます。たとえば1,500,000を入力する場合、「15」→「00」→「00」→「00」と入力するだけでOKです。簿記試験では大きな金額が頻繁に出るため、「00」キーは必須です。
GTキー(グランドトータル)を使う
GTキーは複数の計算結果を自動で合算する機能です。たとえば「A+B+C」の合計を出したいとき、それぞれ「A=」「B=」「C=」と計算した後にGTキーを押すだけで合計が出ます。精算表などの集計作業が劇的に速くなります。
メモリーキー(M+・M-・MR)を使う
M+キーは計算結果をメモリーに加算、M-キーは減算、MRキーはメモリーの値を呼び出す機能です。掛け算同士の引き算など、複雑な計算を正確に行えます。
左手で打つ練習をする
筆記試験では右手で記述しながら左手で電卓を打つのが基本です。最初から左手打ちを練習しておくと、本番でスムーズに計算と記述を並行して進められます。ネット試験はマウス操作なので利き手で打っても問題ありません。
2級以上を目指す場合の電卓選び
将来的に2級以上・経理の仕事への転職を目指す場合は、最初から高機能な電卓を選んでおくのがおすすめです。
| 用途 | おすすめの選択 |
|---|---|
| 3級だけで終わる予定 | 普通電卓(2,000円以下)で十分 |
| 2級以上・経理の仕事も視野に | シャープEL-G37などの高機能モデル |
| すでに使い慣れた電卓がある | 同じメーカーの試験対応モデルを選ぶ |
途中で電卓を変えるとキーの配置に慣れ直す必要があるため、最初から長く使えるものを選ぶ方が効率的です。
まとめ
簿記3級の試験に電卓は必須です。普通電卓で十分ですが、試験に持ち込めない機能(プログラム機能・印刷機能等)がないことを購入前に確認しましょう。12桁表示・早打ち対応・中型以上のサイズを基準にシャープかカシオから選ぶのがおすすめです。勉強中から電卓を使って練習し、GT機能や「00」キーの使い方にも慣れておくと本番で差が出ます。具体的な勉強法については、以下の記事も参考にどうぞ。


