簿記3級と2級の違いは?どちらから受けるべきか解説

「簿記を受けようと思っているけど、3級と2級どっちから始めればいいの?」「3級を飛ばしていきなり2級を受けてもいいの?」という方に向けて、2つの級の違いとどちらから受けるべきかを解説します。結論からいうと、簿記未経験・仕訳がわからない方は3級から、経理の実務経験がある方や簿記の基礎知識がある方は2級から直接挑戦するのも選択肢です。

この記事でわかること
  • 簿記3級と2級の出題内容・難易度の違い
  • 合格率・必要な勉強時間の比較
  • 3級から受けるべき人・2級から受けるべき人
  • 社会的評価・転職・就職への影響
目次

簿記3級と2級の基本比較

項目3級2級
レベル基礎的な商業簿記高度な商業簿記+工業簿記
出題科目商業簿記のみ商業簿記+工業簿記
試験時間60分90分
合格率(統一試験)約30〜50%約20〜30%
合格率(ネット試験)約40〜50%約35〜40%
必要勉強時間約100時間約250〜350時間(3級取得後)
受験料3,300円(税込)5,500円(税込)

3級と2級の最大の違いは「工業簿記が追加されるかどうか」です。2級では商業簿記に加えて工業簿記(製造業の原価計算)が出題範囲に加わります。

出題内容の違い

3級で学ぶこと

3級は「商業簿記」のみが出題範囲で、小規模な企業の経理業務に対応できるレベルです。

  • 仕訳の基礎(取引の記録)
  • 現金・預金・売掛金・買掛金などの基本科目
  • 固定資産・減価償却の基礎
  • 試算表・財務諸表(貸借対照表・損益計算書)の作成

2級で学ぶこと

2級は3級の内容に加えて以下が追加・深化されます。

商業簿記の追加範囲

  • 連結会計(グループ企業の会計処理)
  • リース会計・外貨建取引・税効果会計
  • 本支店会計

工業簿記(2級から新たに追加)

  • 製造業の原価計算
  • 個別原価計算・総合原価計算
  • 標準原価計算

工業簿記は2級で初めて登場する分野で、商業簿記とは考え方が大きく異なります。ここに苦戦する受験者が多く、2級の難易度を押し上げている主な要因です。

難易度・合格率の差

合格率は3級が40〜50%前後、2級は統一試験で20〜30%前後と、合格率の差は10〜20%ほどあります。ただし数字以上に、実際に勉強してみると難しさの差は大きく感じられます。

理由は2つあります。まず工業簿記という新しい分野を一から学ぶ必要があること、次に商業簿記の範囲も連結会計など3級より格段に難しい内容が加わることです。

特に統一試験の2級は回によって難易度が大きく変動します。過去には合格率8%台という非常に難しい回もありました。複数回の受験を視野に入れて計画を立てることをおすすめします。

どちらから受けるべきか

3級から受けるのがおすすめな人

  • 簿記に触れたことが一度もない
  • 仕訳・借方・貸方がわからない
  • 損益計算書・貸借対照表を見たことがない
  • まず合格体験を積んでから2級に挑戦したい

2級のテキストは3級の知識を前提に書かれています。簿記未経験の状態でいきなり2級に挑戦すると、理解が追いつかず挫折する可能性が高まります。

2級から直接挑戦するのが向いている人

  • 経理・会計の実務経験がある
  • 過去に3級レベルの簿記を学んだことがある
  • 3級の過去問を見て8割程度解ける自信がある
  • できるだけ早く2級を取得したい

経理の実務経験があれば、日々の業務で3級レベルの知識はすでに習得済みの場合が多いです。

社会的評価・転職・就職への影響

評価3級2級
履歴書への記載記載可能記載可能
経理転職での評価基礎知識の証明実務レベルのアピールになる
求人の応募資格「簿記3級程度」の事務職パートなど「簿記2級以上」の経理職求人

経理への転職・就職でアピールできるのは一般的に2級以上からです。3級は「基礎知識がある」という証明にはなりますが、経理職の採用基準としては2級以上を求める求人が大半です。

ただし育児後の再就職を考えている主婦の方や事務職パートを目指す場合は、3級でも「簿記の基礎知識あり」としてアピールできる場面があります。

3級合格後、2級へのステップアップ

3級合格後は間を空けずに2級の勉強を始めるのが効率的です。3級の知識が新鮮なうちに勉強を始めることで、商業簿記の復習に時間をかけずに工業簿記の学習に集中できます。

3級取得後から2級合格までに必要な追加勉強時間の目安は約250〜350時間です。1日2時間確保できれば約4〜6ヶ月が目安になります。

まとめ

簿記3級と2級の最大の違いは工業簿記の有無と、商業簿記の深さです。簿記未経験の方は3級から、実務経験や既存の知識がある方は2級から直接挑戦するのも選択肢です。転職・就職でのアピールを目的にする場合は2級取得を最終目標にしながら、まず3級で土台を固める流れが確実です。3級の具体的な勉強法については、以下の記事も参考にどうぞ。

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このサイトの運営者

なつきのアバター なつき 30代・育児中・元設計職

英検2級|簿記3級|電気工事士|ITパスポート

育児のスキマ時間に独学で資格を取得。宅建は落ちたりFPは途中でやめたりしながらも、合格のコツをまとめています。

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