「PCCSって何?」「色相環とトーンマップが覚えられない」という方に向けて、色彩検定3級で必須のPCCSの基礎と効率的な覚え方を解説します。PCCSは色彩検定3級の最初のヤマ場で、ここをしっかり理解するとその後の勉強が一気にスムーズになります。
- PCCSとは何か・なぜ重要か
- 色相・色相環の基本と覚え方
- トーンの種類とイメージの覚え方
- 試験でよく出るPCCS関連の問題パターン
- スキマ時間を使った暗記のコツ
PCCSとは何か
PCCSとは「Practical Color Co-ordinate System(実用的な配色体系)」の略で、一般財団法人日本色彩研究所が開発した色を表すシステムです。
色彩検定3級では、このPCCSをベースにして色の仕組み・配色・色彩調和を学びます。公式テキストのほぼ全体がPCCSの考え方を使って書かれているため、最初にPCCSの基本を理解しておくことが合格への近道です。
PCCSで色を表すときは「色相(ヒュー)」と「トーン」の2つの要素を使います。この2つを理解することがPCCS攻略の核心です。
色相(ヒュー)とは
色相とは「色の違い」のことです。赤・オレンジ・黄・緑・青・紫など、それぞれ異なる色の種類を指します。
PCCSでは24種類の色相が円環状に並んだ色相環で色相を表します。各色相には1〜24の番号が振られています。
基本の色相番号
| 色相番号 | 色 |
|---|---|
| 2 | 赤(R) |
| 4 | 赤みのだいだい |
| 6 | だいだい(YR) |
| 8 | 黄(Y) |
| 10 | 黄緑(YG) |
| 12 | 緑(G) |
| 14 | 青みの緑 |
| 16 | 緑みの青 |
| 18 | 青(B) |
| 20 | 青紫(V) |
| 22 | 紫(P) |
| 24 | 赤紫(RP) |
まず偶数番号の12色相(2・4・6…24)の位置を覚えることから始めましょう。
色相環で重要な概念
補色:色相環で正反対にある色の組み合わせ。補色同士は対照的でメリハリのある配色になります。補色の番号は元の番号±12で求められます(例:2番の赤の補色は14番の青みの緑)。
隣接色相:色相環で隣り合う色。まとまりのある配色になります。
トーンとは
トーンとは「明度(明るさ)と彩度(鮮やかさ)を合わせた色の印象・雰囲気」のことです。同じ色相でもトーンによって印象が大きく変わります。
色彩検定3級では有彩色のトーンとして12種類が出題されます。
主なトーンの一覧とイメージ
| 記号 | トーン名 | 明度 | 彩度 | イメージ |
|---|---|---|---|---|
| v | ビビッド | 中 | 最高 | 派手な・鮮やかな |
| b | ブライト | 高 | 高 | 明るい・華やかな |
| s | ストロング | 中 | 高 | 強い・くどい |
| dp | ディープ | 低 | 高 | 濃い・深い |
| lt | ライト | 高 | 中 | 浅い・爽やかな |
| sf | ソフト | 中 | 中 | 柔らかい・ぼんやりした |
| d | ダル | 中 | 低 | 鈍い・くすんだ |
| dk | ダーク | 低 | 中 | 暗い・重い |
| p | ペール | 最高 | 低 | 薄い・淡い |
| ltg | ライトグレイッシュ | 高 | 最低 | 明るいグレイっぽい |
| g | グレイッシュ | 中 | 最低 | グレイっぽい |
| dkg | ダークグレイッシュ | 低 | 最低 | 暗いグレイっぽい |
ポイント:ストロングトーン(s)は試験には出ません。「新配色カード199a」にストロングトーンが含まれていないためです。覚える優先度は低めでOKです。
色相環とトーンマップを覚える3つのコツ
コツ①:手を動かして書いて覚える
色相環もトーンマップも、目で見るだけではなかなか覚えられません。紙に何度も書いて覚えることが最も効果的です。
色相環の書き方
- 大きな円を描く
- 時計の12時の位置に「2(赤)」を書く
- 時計回りに4・6・8…24番を等間隔に書く
- 各番号の色名を書き込む
これを何度も繰り返すことで、自然と番号と色の位置関係が身につきます。
コツ②:トーンをイメージと結びつけて覚える
トーンの記号と名前だけを丸暗記しようとすると混乱します。各トーンのイメージ(「派手な」「柔らかい」「暗い」など)と結びつけて覚えると記憶に定着しやすくなります。
たとえば「p(ペール)」は「pale=淡い」という英語の意味から、薄くて淡い色のトーンとイメージできます。
コツ③:トーンマップの位置関係を整理する
トーンマップは縦軸が明度(上が高明度)、横軸が彩度(右が高彩度)で構成されています。
- 右上:明るくて鮮やか(b・v・s)
- 左上:明るくてくすんでいる(p・ltg)
- 右下:暗くて鮮やか(dp・dk)
- 左下:暗くてくすんでいる(dkg・g)
この大まかな位置関係を把握しておくと、似たトーンの問題に対応しやすくなります。
試験でよく出るPCCS関連の問題パターン
- 色相番号から色名を答える問題
- 補色の色相番号を答える問題
- カラーサンプルを見てトーンを選ぶ問題
- トーンのイメージを選ぶ問題
- 「高明度・低彩度のトーンはどれか」などのトーン特徴を問う問題
特に「カラーサンプルを見てトーンを当てる問題」は毎回出題されます。テキストの色を基準にしてトーンに慣れることが対策の基本です。
スキマ時間を使った暗記のコツ
| シーン | 活用法 |
|---|---|
| 移動中 | テキストの色相環・トーンマップを眺める |
| 家事の合間 | 身の回りの色がどのトーンか当ててみる |
| 寝る前5分 | 色相番号と色名のセットを頭の中で確認する |
日常生活の中で服やインテリアの色を見て「これはltトーンかな」と考える習慣をつけると、自然と感覚が身につきます。
まとめ
PCCSは色彩検定3級で最も重要な基礎知識です。色相環の24色相とトーンの種類・イメージを手を動かして覚えることが合格への近道です。最初は難しく感じますが、繰り返し書くことで自然と身についてきます。テキストの図を見ながら毎日少しずつ練習してみてください。具体的な勉強法やスケジュールについては、以下の記事も参考にどうぞ。


